光回線やWiMAXについて調べていると『初期契約解除制度』や『確認制度』という制度について軽く説明があります。
「あぁ、クーリングオフのネット回線版?じゃあ、不満足なら解除しても良いんだ!」と思われるかもしれません。
しかし、回線の種類によっては実質効果のない制度ですから注意しなければなりません。
この記事では、初期契約解除制度についてわかりやすく解説し、使える事例、使えない事例を整理していきます。
初期契約解除制度とは?
初期契約解除制度とは、通信サービスの契約で『契約書類の受領日』を1日目として8日以内なら違約金無しで契約解除できる制度のことです。
『契約書類の受領日』『提供開始日』のどちらか遅い日付を初日となります。
違約金のみ免除で8日以内の利用料は日割りで支払いとなります。
簡単に言えば「苦情が多かったから消費者を守るために作ったよ!」って話です!
確認措置はモバイル回線向け
初期契約解除制度と確認措置の違いは次の図のようなになります。
確認措置の方がちょっとだけ強力です。
実は、初期契約解除制度は、解約金の免除だけで同時購入した端末の免除はありません。
確認措置なら、解約金免除+端末返品ができます。
確認措置の条件が次の3つ
- 認定事業者である (大手キャリア中心)
- 電波状況が不十分 (会社で確認します)
- 説明義務等の法令遵守がなされていない
説明義務とは「2年契約で自動更新です」といった契約に関わるもの全般になります。
書面交付義務もあるので必ず書面で発行されます。
主にモバイル回線向けでも格安スマホサービス向けの内容ですね。WiMAXやSoftBank Airでも同様の内容でできます。
一旦まとめ!
- 初期契約解除:解約金免除だけ
- 確認措置:条件を満たせば解約金免除+端末返却可能
では、項目別に見て行きましょう。
WiMAXの初期契約解除制度について
UQ WiMAXの規約はこちら
初期契約解除制度の要約
- 初期契約解除制度は端末まで範囲
- UQ WiMAXで購入した人は一緒に端末も返還すればOK
- 紛失・破損なら損害金が発生する
- 店頭で端末購入した場合は購入先に問い合わせ
こんなところです。
本来なら初期契約解除は端末まで範囲に含めていませんが、購入端末まで範囲に含めています。
店頭販売はわかりませんが、ネット代理店の場合は端末込みで初期契約解除を受け付けていました。
長めに取っているのはGMOとくとくBB
どこも初期契約解除制度を行なっていますが、独自に長めにとっているのがGMOとくとくBBです。
GMOとくとくBB
月額料金 | 2ヶ月目まで:3,969円 3ヶ月目以降:4,688円 |
データ容量 | 無制限 |
通信品質 | UQ WiMAX |
契約期間 | 3年 |
特典 | 高額キャッシュバック |
こちらはお申し込みから20日以内であれば解約違約金無料でキャンセルできます。
※受け取り日からではないので注意
ちょっとだけ長めの期間なので、じっくり試したい人に向いています。
参考絶対もらえる!GMOとくとくBBキャッシュバックを受け取るためにやっておくこと
SoftBank Airの初期契約解除
SoftBank Airの規約はこちら
規約重要事項詳細
初期契約解除制度の要約
- 初期契約解除制度は端末まで範囲
- 確認措置も電波確認で利用可能
- レンタル機器・購入機器は返却
- 紛失・破損なら損害金が発生する
こんなところです。
規約は硬く書いていますが、速度が気に入らないというような理由で解除できます。
問い合わせ先は購入先ではなく契約書面に記載されている窓口なので注意してください。
SoftBank Air(株式会社エヌズカンパニー)
月額料金 | 税込5,368円 |
データ容量 | 無制限 |
通信品質 | Wireless City Planning (ソフトバンクグループ) |
契約期間 | 3年 |
特典 | ・月月割- 1,500円(税込1,650円)×36ヶ月 ・他社違約金 最大10万円キャッシュバック ・キャッシュバック最大3万円 |
光回線の初期契約解除はほぼ使えない
光回線の初期契約解除は使えても意味がありません。
初期契約解除制度は、契約成立後の話です。
光回線の契約成立日は開通日なので、開通日を1日目として8日以内なら利用者都合で解約できるものですが、以下の費用の支払いは発生します。
- 事務手数料
- 開通工事費用
- 撤去工事費用(原状回復が必要な人のみ)
ここで、えっ?工事費払うの?無料じゃないの?という方もいるかと思いますが、どこも無料ではなく実質無料なんですね。キャンペーンで値引きされるものなのでこちらは支払いとなります。
工事費は15000~35000円程度なので工事後では意味がないわけです。キャンセルするなら公示前ですよ!
どうしても不満があるなら他社回線違約金負担を利用すると良い
VDSL方式・LAN配線方式ならNURO光かSoftBank Air。
他社回線ならソフトバンク光、コミュファ光、auひかりの3社が手厚く違約金負担をしてくれます。
光コラボ・auひかり・コミュファ光などの電力系回線でVDSL方式・LAN配線方式で契約してるならどの回線に乗り換えたって配線方式がダメなので速くなりません。
仕組みは以下の記事でまとめているので合わせて読んでください。
配線方式の仕組みを確認
VDSL・LAN配線方式は速いと評判のauひかりでも採用されています。
これがまた曲者で、配線方式時代に問題があるので何をやってもダメなんですよね。
この配線方式で悩んでいるなら、配線方式を無視できるSoftBank Airが最もおすすめしています。
乗り換え戦略は以下の記事にまとめているので参考にどうぞ。
他社回線違約金負担のあり!おすすめ3回線
ソフトバンク光、コミュファ光、auひかりの3社なら最大10万円の違約金負担+高額キャッシュバックがあります。
どうしても我慢できない方はこちらへ乗り換えをしてください。
おすすめ度 | |
月額料金 | 戸建:5,720円(税込) マンション:4,180円(税込) |
速度 | 最大1Gbps (高速ハイブリッドIPv6あり) |
特典 | ・CB:40,000円 ・工事費実質無料 (他社乗り換え/引越し新規) ・他社違約金 最大10万円CB ・開通前無料Wi-Fiレンタル |
ソフトバンク光が最も違約金負担が多いので多額な違約金がかかる方はこちらが最もおすすめ。So-net光から乗り換えて5倍以上速度が速くなったので満足しています。
実際に利用しているので合わせて次の記事も活用してくださいね。
参考ソフトバンク光の違約金負担キャンペーンの申請方法と注意点
まとめ
- 初期契約解除は契約成立を1日目として8日以内の解約に違約金がかからない
- WiMAXやSoftBank Airはメリットあり
- 光回線は工事費用があるので意味なし
まとめるとこんな感じです!
契約して、実際に使ってみた、やっぱり速度が遅すぎるー!と思った方は、違約金負担のある回線への乗り換えがおすすめです。
とは言え、よほどの理由がない限りすぐ解約するのもどうかと思うので合わせてトラブルシューティングを行なって見てくださいね。