光コラボ デメリット・メリットを解説

2015年から開始された『光コラボレーション』まだ良くわらかないという方も多いかと思います。

これまでフレッツ光を契約おり、プロバイダーからの電話勧誘で〇〇光に切り替えるとお得ですよ!という電話を受けて本当にお得なの?と疑問に思っているのではないでしょうか?

この記事では、光コラボについて紹介しながら、メリット・デメリットをまとめてみました。切り替えを行うまでに光コラボの実態を知っておきましょう。

光コラボとは?

光コラボ(光コラボレーション)を簡単に説明すると、NTT東西が提供している「フレッツ光」に事業者の特典をプラスした光回線になります。

光回線の名前は独自の〇〇光と名付けて提供していますが、中身はフレッツ光と一緒です。(光ファイバーはフレッツ光と一緒です。)

総務省の資料にてかなり詳しく解説されているので、興味のある方のみご覧ください。

参考NTT東西による「サービス卸」の在り方について 

フレッツ光と光コラボの違いを図にしてみると以下のような形になります。

フレッツ光の場合は、NTTとユーザーが直接契約を結びますが、光コラボレーションの場合は、卸売りをされた事業者とユーザーが契約を結びます。

フレッツ光では、NTTと直接契約で、支払いや問い合わせはNTT東西となっていましたが、光コラボでは、事業者が光回線を提供しているので、支払いや問い合わせが事業者となっています。

光コラボ メリット

光コラボレーションのメリットは以下の3つです。

  1. プロバイダ料金込だから安い!
  2. スマホ割引でさらに安くなる!
  3. フレッツ光からの乗り換えが簡単!

メリット1:プロバイダ料が不要で安くなる

フレッツ光では、NTTとの契約+プロバイダ契約が必要でした。NTT+プロバイダの支払いの合計が月額金額となっていました。

しかし、光コラボでは、プロバイダ料を含むサービスを展開しており、単純に切り替えるだけで安くなるものが多くなりました。

例:So-net光
の場合
実質 基本料金 プロバイダ
フレッツ光
プロバイダ:So-net
6700円 5700円 1000円
So-net光 4800円※1 5700円 -

※1『So-net 長割 for 光 コラボレーション*1 -500円』『So-net限定割引 -400円』適用時。

別々の支払いが一つにまとめられるので光回線のことであれば全て契約している事業所への問い合わせとなり、楽になります。

メリット2:スマホ割引でさらに安くなる!

光コラボ、最大のメリットは、事業者の付加価値や割引があることです。

特に大きいのが大手キャリアのスマホ割引です。

光コラボ 割引額
ドコモ光 家族:最大3,500円
一人:最大1,600円
So-net光
BIGOBE光
…etc
1・2GB:500円
5・20GB:1410円
30GB:2000円
ソフトバンク光 5・20・50GB:1000円
3Gケータイ:500円

例えば、家族3人でauを使っており、So-net光に切り替えれば…

3人家族で5GBプラン利用されているご家庭で1人1410円割引

4,800円-4230円=570円

さらに人数が多ければ実質ネット代はタダで利用可能です。

特典を含めるとフレッツ光よりお得なのは火を見るよりも明らかですよね。

メリット3:フレッツ光からの乗り換えが簡単

フレッツ光から光コラボレーションへの切り替えは、同じ回線を使っているため「転用」作業だけで簡単に切り替えられます。

基本的な回線工事は不要。手続きだけでOKです。

転用手続きは、

  1. NTTに電話し、転用番号を取得
  2. 転用番号を光コラボ事業者に伝え手続き

転用した際に、2年更新などの契約期間の違約金、工事費用の残債の請求される心配はありません。

※プロバイダの違約金(解約金)が発生するところもあるので注意が必要です。

光コラボ デメリット

By: Jason

光コラボへ切り替えるデメリットは

  1. 転用したらフレッツ光に戻せない
  2. プロバイダを選べない
  3. 必ず安くなるとは限らない
  4. 電話勧誘トラブルが起きている

の4つです。

デメリット1:転用したらフレッツ光に戻せない

フレッツ光から光コラボへ転用は簡単に行えますが、再度フレッツ光に戻すことができません。

切り替えたのちにやっぱりフレッツ光がよかった…と元に戻したい場合は、光コラボ解約後、再契約しなければなりません。

中でも、ひかり電話を利用している方は、アナログ戻しという手順を取らないと電話番号が引き継げない可能性があります。

面倒な手順はこちら光電話 乗り換え|電話番号そのまま引き継ぎする方法

光コラボへ乗り換える前はよく注意してください。

デメリット2:プロバイダを選べない

光コラボは、プロバイダ(事業者)の提供する光回線なので、自分で選べません。

例えば、OCNならOCN光、BIGLOBEならBIGLOBE光、So-netならSo-net光と限定されてしまいます。

例外として、ドコモ光は20種類以上のプロバイダから選べます。

フレッツ光では、好きなプロバイダを選べましたし、速度が遅いならプロバイダ変更が出来ました。ですが、光コラボはプロバイダ一体型なので変更も出来ません

通信速度はプロバイダに影響を受けるので、光コラボ選びはプロバイダ選びと同じくらい重要となります。

参考プロバイダの役割はインターネット接続。違いは必要?

また、プロバイダ発行のメールアドレスも合わせて変更しなければなりません。プロバイダによってはメールアドレスのみ有料で使えますが、300円程度必要です。

ただ、GmailやYahoo!メールのフリーメール利用者が増えているので切り替える方法もありです。

デメリット3:必ず安くならない

光コラボのメリットでは、安くなるとお伝えしました。

しかし、これは基本料の話で乗り換え先で有料オプションを付けられると転用以前よりも高くなります。

実際にあった事例では、以下のようなことがありました。

安くなるといわれ、So-net からソフトバンク光に変えたのですが、請求を見ると金額が10,231円になっていました。

参考ソフトバンク光の実質料金っていくら?料金明細を初月から公開!

家電量販店やケータイショップではキャッシュバック条件に有料オプションを付けられます。中にはオプション解除に違約金が発生するもあります。

デメリット4:電話勧誘トラブルが起きている

最も大きなデメリットは電話勧誘トラブルが多発していることです。

多くの会社で光コラボを販売していることから複雑なプランや詐欺まがいな契約をしてくる業者がいます。

光回線のトラブルは多く開始1年足らずで1万件近くの相談が寄せられています。

http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20160212_2.html

相談事例

  • 大手電話会社を名乗った勧誘で、てっきり新プランへの変更だとばかり思っていた
  • 光回線サービス以外の既契約のサービスが解約になることの説明がなかった
  • 料金や速度が勧誘時の内容と異なるので解約を申し出たら、高額な費用を請求された
  • 携帯電話と同時に光回線を契約したが、説明が誤っていた
  • 誤った説明で固定電話の番号が引き継げなかった。セットで契約した携帯電話は中途解約扱いとなり、解約金を請求された

光コラボ 転用問題の悪質な事例

もう少し悪質な事例について深掘りします。実は、光コラボが始まってから総務省でも注意喚起をしています。

悪質な電話勧誘の手法(イメージ)

  • フレッツ光の件でご連絡です。インターネット料金の改定があり、
    その適用のご案内です。
  • インターネットをやめる予定がなければ、お安くなります。
  • NTTの設備は変わらず、工事等は不要です。ご安心ください。
  • NTT公式ホームページから手続が必要ですので、しっかりと サポートさせていただきます。

参考光コラボレーションモデル 不適切な電話勧誘にご注意ください! 

NTT東西の業者であることを偽り、勧誘をしている事例です。

また、悪質な事例な電話加入をした会社では、総務省からの行政指導NTTの新規転用受付停止などもありました。

  • 利用者に十分な説明を行わない、又は利用者の誤認を招く説明を行うことにより、利用者において転用の申込みを行った認識がない、又は不十分であるにもかかわらず、転用の手続が進められた事案
  • 利用者に十分な説明を行わない、又は利用者の誤認を招く説明を行うことにより、利用者において本件サービスの提供主体がHi-Bit社であるとの認識がない、又は不十分であるにもかかわらず、転用の手続が進められた事案
  • 強引な勧誘により、転用の手続が進められた事案
  • NTT東日本が利用者本人以外の者による転用承諾番号(NTT東日本又はNTT西日本が提供する光アクセス回線サービスから、サービス卸を受けて提供されるサービスへの乗換えに当たって必要となる番号をいいます。以下同じ。)の発行の申込みを認めていないにもかかわらず、Hi-Bit社の代理店がNTT東日本から転用承諾番号の発行を受け、転用の手続が進められた事案

事例ハイビット(光ギガ)の悪い評判の理由と解約手続きの注意点。最悪の場合の乗り換え先。

デメリット解消方法として初期契約解除制度が導入

苦情の多さから電気通信サービスの消費者保護ルールの見直しがされ、初期契約解除制度が導入されました。

初期契約解除制度とは、クーリングオフに似た制度で、8日以内なら利用者都合のみで解除できる制度のことです。

ただ、消費者を守ると言っても、解約金を免除する程度のものです。工事費、契約事務手数料の支払いが発生します。

転用であれば必要は少ないので比較的解約は出来ますが、転用したことに気づくまでの時間もあります。

光コラボの転用では信頼できる代理店から申し込むことが必須となります。

光コラボ デメリット|まとめ

光コラボレーションはメリット・デメリットの両方が存在します。

デメリットがあるならフレッツ光のままの方が…と思いますよね。でも、デメリットをちゃんと回避できればメリットだけ享受できますよ!

デメリットを回避する方法

  1. 基本的には電話・訪問勧誘で契約しない
  2. 家電量販店・ケータイショップ経由もNG
    (オプションベタ付けなので危険)
  3. ネット優良代理店で申し込む

この3つだけです。プロバイダ公式または、表彰を受けている優良代理店なら安心して申し込めます。(それも特典が多いです!)

私も光コラボレーションへ切り替えましたが本当に安くなりましたよ!

これから安全に光コラボへ転用したいあなたは、以下のランキング記事を参考にしてくださいね。

-基礎知識

© 2023 光スマート