- いつも夜になると動画が途切れる!
- 回線速度が遅い!
メガエッグ光を利用中の方で速度に不満を感じているのではないでしょうか。
メガエッグは安いから仕方がないか…と諦めているかもしれませんが、利用環境によっては改善できるかもしれません。
この記事では、メガエッグ光が遅い原因と対策方法をお伝えしていきます。
契約内容によって最大速度が決まっている
メガエッグでは、インターネット接続サービスを「メガエッグ・光ネット」という商品名で提供しています。
メガエッグ・光ネットには建物の仕様別に、戸建て向けの「ホーム」とマンションなど集合住宅向けの「マンション」の2つのタイプに大別されています。
これ以外の建物仕様はありません。必ずどちらかの区分になるわけです。
メガエッグが提供する光回線の回線速度は、技術規格上の最大速度で1Gbpsと100Mbpsの2種類。これも必ずどちらかの選択になります。
これらのサービス体系を表にまとめたものが以下の画像になります。
ここで2つの速度プランにそれぞれ3年契約(縛り)での割引特典をつけたものが、1Gbpsなら「ギガ王」、100Mbpsなら「メガ王」と名称が付けられています。
ちなみに3年縛りなど複数年契約割引適用のないものは、たんに「1ギガサービス」「100メガサービス」と呼ばれています。
特典などからほとんどの方はギガ王・メガ王を選ばれるかと思います。
まず第一に、この契約内容で最大値が決まるという前提条件を覚えておいてください。
メガ王・ギガ王の違いで速度が変わる
メガ王では100Mbps、ギガ王は1Gbpsと2つの用意されています。
ギガ王になると送信側のバックボーンも強化され、速度品質の向上が期待できるというもの。
じゃあ、全員ギガ王にすれば良い!と感じますが選べない場合があります。
一例を挙げるとマンション主導でメガエッグを場合では、利用者に選択の余地がありません。
データの伝送方法が電話回線を利用したVDSL方式やMDFという集合盤から各戸にLAN配線で振り分けるLAN配線方式となりメガ王しか選べないということはおきます。
【超重要】VDSL方式やLAN配線方式は何やっても遅い
集合住宅向けの契約内容がVDSL方式やLAN配線方式なら何をやっても遅いで可能性があります。
LAN配線方式の遅い理由
- 最大速度100Mbps
- 1つの光ファイバーを集合住宅に住むメガエッグ ユーザーと共有している
VDSL方式の遅い理由
- 最大速度100Mbps
- VDSL方式は周辺の電波の影響を受けやすい
各々の参考記事を見ていただきたいのですが、現在のネット環境には物理的に無理のある仕様となっています。
ただし、障害になっているポイントが自宅内にあるかもしれません。そこを調べるためにも引き続き記事を読み進めてください。
1Gbpsも速度は出ない?
まれに「1Gbpsのサービスプランなのに1Gbpsのスピードが出ない」なんて口コミやクレームもあります。
最大1Gbpsだから、誇大表示?と思われるかもしれませんが、ベストエフォート(最大限の努力)のことを提示しているだけです。
理論上の話をしているまでです。
例えば、無重力の真空下でボールを投げると初速のままどこまでも飛んでいくようなもの、引力や自然環境のある地球上でそんなことはあり得ませんよね。
速度プランで提示された回線速度はあくまで期待値、「出ればいいなあ」程度に受け止めておきましょう。
回線速度が遅くなる例
同じマンションで同時利用者が多い場合は回線が混みあってしまい速度低下を起こします。
実測値を測定してみよう
ここで回線速度を測ってみましょう。
回線速度を計測するサイトは多々用意されていますが、メガエッグでは自社公式サイト内での速度測定ツールを推奨しています。
じつはこの測定サイトはメガエッグ回線専用となっていて、他社の回線からはアクセスできない様になっています。
メガエッグ回線の方はそのまま画面に従ってクリックしていけば測定が始まりますが、わかり難い場合はこちらを参考にしてみて下さい。
さて回線速度はいかがですか?
もしかして、いつもより回線速度が信じられない位速くないでしょうか?
試しに一般的な人気の回線速度測定サイトで測定してみて下さい。
こちらは多くの回線事業者や企業なども参考にする測定サイトです。
2~3度試してみての測定結果はいかがですか?
メガエッグの速度測定サイトでの結果とかなり違っていませんか?
これは自社回線のみを経由する速度測定と実際のインターネット回線を経由する速度測定の違いにあるからです。
「網内速度」にごまかされるな
これはメガエッグに限らず回線業者の保守的な考え方「網内(自社の回線網だけを経由する純潔な伝送経路)速度なら結構理想に近いスピードは出ている」とアピールするためのものだからです。
そんなことから各社の公式サイトにも網内速度専用の速度測定ツールが用意されています。
「会員専用の速度測定サイト」「自社回線の専用測定ツール」での測定は、保護された温室育ちの作物や、一般道とはかけ離れた自社に都合のいい条件下での燃費測定と同じようなもので、とりあえず利用者にベストエフォートを証す手段のひとつでしかありません。
実際のネットサーフィンは伝送経路も過酷
実際インターネットを利用する時はどうでしょう?
あくまで伝送経路は目には見えませんが、バーチャル的に表現すれば温室どころか大自然に投げ出されて、時には過酷なジャングルのような場所を通り抜け目的のサイトにたどり着くわけです。
10モード燃費どころか、100m進むのに1時間もかかったなんて大渋滞もあるでしょう。
実際インターネットを見るということはそういうことです。
回線事業者が用意した測定サイトを案内され「いかがでしょう?」なんて言葉に惑わされない様、あくまでいくつかの一般の測定サイトで試してみて下さい。
回線速度が遅い場合に試してほしいこと
前説が長くなりましたが、前提条件を踏まえた上で解説します。
まず第一にメガ王で遅い場合はギガ王へ切り替えの検討してください。切り替えるだけで回線のバックボーンが変わるので回線速度の向上が見込めます。
でも、建物環境から選択できない場合やギガ王にしてもなんだか遅いと感じる場合は他に問題があります。
考えられる原因や対策として、以下の方法を試してみて下さい。
メガエッグ会員向けの速度測定サイトで回線速度を測定
これは回線速度測定の説明の裏返し、つまりメガエッグからはどの程度の伝送速度で発信されているのかを検証し、原因を探るという方法です。
まずはこちらから測定してみてください。
ここで上り下りとも、メガ王なら30~50Mbps以上、ギガ王なら200~500Mbps以上出ているようなら、とりあえずメガエッグ側の要因ではないということになります。
- この場合は、利用している端末などの環境を疑います。
- もしここで充分な回線速度が出ていない様なら、メガエッグサポート窓口に相談となります。
有線LAN接続で測ってみる
基本的に宅内に来ている回線速度を測定する場合は、まず末端のONU(光回線終端装置)に近い部分(ルーターなど)から有線LAN接続で測定します。
→十分な速度が出ているようなら、Wi-Fiルーターや利用端末を疑います。
→ここで既にスピードが遅い様なら、測定するPCなどの端末を替えてみます。
→それでも遅い様なら、メガエッグサポート窓口へ相談です。
古い配線や旧式のルーターを使っていないか確認
ルーターは最新式でもそれに接続するためのLANケーブルが古いものだと、LANケーブルの規格(カテゴリ)上、ベストな伝送速度が得られない場合があります。
→カテゴリ6以上のLANケーブルに取り替え
古い規格の無線ルーターを使っていませんか? Wi-Fiにも通信速度があり、古いものだとやはり速度が制約される場合があります。
ルーターの仕様を見れば一目瞭然ですが、メガ王なら300~500Mbps以上、ギガ王なら1Gbps以上のものを利用しましょう。
利用している端末の問題
スマホ、タブレット、PC、ゲーム、TVなどネットを利用する端末も色々。
スマホやタブレットなら、開けている他のアプリやページをすべて閉じる、PCならキャッシュや閲覧履歴をクリアするなど、端末の負荷をできる限り減らします。
方法がよくわからない場合は、端末を一旦再起動すればクリアになるので試してみましょう。
またONU(光終端装置)以降のルーターや端末機器を一旦すべて再起動(電源の入れ直し)することで改善する場合も多々あります。
IPv6 デュアルスタック方式に切り替える
速度低下の要因が接続部分である場合はメガ・エッグではIPv6サービスで解決できます。
メガエッグのIPv6サービスは、 IPv4 と IPv6 の両規格とも接続が可能なデュアルスタック方式にて提供しています。
デュアルスタック方式とは、IPv4 over IPv6と一緒の仕組みのことです。詳しくは以下で解説しています。
利用条件は次のどちらかです。
- 「メガ・エッグ光電話ルータ(無線タイプ)」をご利用の方
- 「光ネット無線ブロードバンドルータ」 〔月額料金 600 円 (税抜き)〕
どうしても改善されない場合はこちらを契約し、メガ・エッグで設定をすれば切り替わります。設定はメガ・エッグからの遠隔操作にて行います。
まとめ
メガエッグで回線速度が遅いと感じた場合の対策をさまざまな観点から解説してきましたが、いかがでした?
回線速度だけは、利用している装置や端末類を何もかも新調すれば改善するということでもありません。
「ネットが不安定・つながらない」カテゴリでも紹介していますが、光回線の送信側から順を追って調べていくのが最も効率的な方法ですが、まずは手元で端末を入れ替えてみることなどは、てっとり早く検証する方法でもあります。
ネットが遅いと感じたら、ただサポート窓口に「ネットが遅い」と相談する前に、出来る限りの手立てを尽くしてみるのも、案外先々のトラブルへの参考にもなりおススメですよ。