フレッツ光プレミアム終了に伴いフレッツ光ネクストへ切り替えが推奨されています。
でも、プレミアムとネクストって何が違うの?
疑問に感じますよね。
結論をお伝えすると…料金はそのままで通信速度が下り最大100Mbps→1Gbpsと10倍の速度になる。さらに提供されるHGWでWi-Fiが使える。
これが大きな違いです。
最大速度に関してはベストエフォートと呼ばれるもので必ずしも保証されるものではありませんが、概ね切り替えるだけで速くなります。
フレッツ光プレミアム終了が2019年1月末なので、早急の切り替えが必要です。おすすめの光回線は以下の記事で紹介しているので今すぐにお申込みくださいね。
ここからフレッツ光プレミアムとフレッツ光ネクストの違いについて細かくまとめます。深くしたい方は読み進めてください。
フレッツ光プレミアムの特徴
フレッツ光プレミアムとは「NTT西日本が光ファイバーで提供するFTTH型の高速通信伝送サービス」のことです。
FTTH型とは「Fiber To The Home」の略、つまり光ファイバーを直接家に引き込む方式。
今では当たり前になったFTTH型ですが、フレッツ光プレミアム回線が提供を開始した2004年当時は、各戸に直接光ファイバーを引くなんて、ある意味画期的なものだったのです。
ADSLからBフレッツそしてフレッツ光プレミアムへ
当時のインターネット接続方式の主流は、電話回線を利用したダイヤルアップからグレードアップした常時接続方式のADSLと、光ファイバーFTTH型の先駆けともいえるBフレッツでした。
それでもアクセスとともに課金される従量制のネットアクセスから見れば、フレッツ(常時接続)方式のADSLやBフレッツは定額制のつなぎ放題。
接続時間やデータ量を気にすることなく使えるフレッツ方式は、世の中のIT化・ブロードバンド化に大きく貢献します。
これによりますます多様化したブロードバンド環境をさらに加速度的に普及させたのが、NTT西日本が提供するフレッツ光プレミアム回線です。
同じ光回線でもインターネット接続サービスのみの機能を持つBフレッツとの大きな違いは、プレミアム回線の持つNTTの地域IP網(V6)を介して、ネットと同時に光電話や光電話などの提供などができる高速で多機能な点です。
もちろん映像や音楽配信といった、広帯域高速回線ならではのコンテンツ配信にも利用でき、さまざまな分野での利用がますます広がりを見せていったわけですね。
またプレミアム回線には利用者サービスの一環として、セキュリティ対策を付加し利便性を付加しています。
回線速度もスタート当時最大100Mbpsだったものをベストエフォート(理論的な期待値)型ではあるものの1Gbpsにまで引き上げ、ますます拡張性を持たせています。
ADSLから光回線へのグレードアップが加速度的に拡充されていったのも無理はないですよね。
そんなフレッツ光プレミアムですが、時代のニーズや技術の進歩とともにさらなる進化版光回線「フレッツ光ネクスト」が登場するわけです。
フレッツ光ネクストの特徴
フレッツ光ネクストは「次世代ネットワーク=NGN(Next Generation Network)の利便性を活用したFTTH型の光インターネットサービス」です。
NGNとはひと言でいえば「IP通信(インターネット)網と電話網双方のメリットを一体化したネットワーク」で、NTT東西の「NGN網」が利用されているんです。
従来のBフレッツやフレッツ光プレミアムは「インターネット網」、固定電話は「固定電話網」、ケータイなどは「移動網」や「専用線網」、テレビなどは「放送網」と言われ、これまではそれぞれ別個のネットワーク網だったんですね。
フレッツ光ネクストで利用されているNGN網は、これら別個のネットワークを一本化し、安価で高品質なサービスを目的として提供されています。
ただ厳密にいえばインターネット部分に関しては、今の所フレッツ光ネクストでは「NGN網とインターネット網」の共存というカタチがとられています。
そうした意味では現在のフレッツ光ネクストは「発展途上の次世代ネットワーク」といえるかもしれません。
といってもIT・ネットワーク系の進歩は著しいものがあります。
近い将来フレッツ光ネクストも全NGN化により回線の帯域が確保され、混雑による通信の遅延もほとんどなくなるといったことが期待されているのです。
フレッツ光 プレミアム ネクストの違い
フレッツ光プレミアムとフレッツ光ネクスト、それぞれの特徴をその背景やしくみの点から少し詳しく見てきました。
技術的な面では業界的な言い回しが盛り込まれている為、まだまだ理解しづらい点があるかもしれませんが、利用者側がてっとり早く知りたいポイントは、プレミアムからネクストに変わった場合のインターネットを利用する上での違いですよね。
では早速2つの違いを見てみましょう。
■フレッツ光プレミアムとフレッツ光ネクストの違い
フレッツ光プレミアム | フレッツ光ネクスト | |
プランごとの料金 | 同じ | |
回線速度 | 最大100Mbps | 最大1Gbps |
Wi-Fi | 無線ルーターを自分で用意 | HGWに無線カードを差し込むだけ |
セキュリティ対策ツール 対応OS |
Windows | Windows、Mac、Android |
■料金面の違い
フレッツ光プレミアムからフレッツ光ネクストに変更しても、料金の違いはありません。
月額料金はそのままで利用できます。
■回線速度の違い
- フレッツ光プレミアムで提供されている最大通信速度は100Mbps、
- フレッツ光ネクスト隼の場合、最大通信速度は1Gbpsです。
■無線LAN機能の違い
- フレッツ光プレミアムではWi-Fiを利用する際、自分で無線ルーターを用意する必要があります。
- フレッツ光ネクストで設置される装置・ホームゲートウェイは、無線LANカードを差し込むだけでWi-Fiが利用できます。
■セキュリティ対策ツールで利用可能なOSの違い
- フレッツ光プレミアムでは標準装備のセキュリティ対策ツールはWindowsのみ対応。
- フレッツ光ネクストでは、Windows、Mac、Androidの3つのOSに対応。
以上がフレッツ光プレミアムとフレッツ光ネクストの違いです。
料金は同じで他の項目はすべてネクストが勝っていることがわかります。
フレッツ光 ネクストに切り替えると設定や工事は必要?
次に実際フレッツ光プレミアムからフレッツ光ネクストに移行する場合に考えられる疑問点をとりあげ、解決していきましょう。
■光回線契約にともなう「もっと2割」などの割引サービスはそのまま使える。
フレッツ光を長く利用すると割引サービスが受けられますが、フレッツ光ネクストに移行後も起算日はそのまま移行されるので、割引サービスはそのまま使えます。
■移行に関する工事費は無料
フレッツ光プレミアムからフレッツ光ネクストに移行する工事は、ほとんどの場合無派遣(局内)工事のみで、ごく一部の場合を除いてキホン無料です。
機器の接続設定もカンタン
送付される機器の交換や設定は、添付された案内図に従って自分で行なうようになります。
接続自体は案内図通りで、旧機器を取り外し新しい機器を取り付けるだけ。トータル台数は減るので、あらたなコンセントの確保は不要です。
設置したホームゲートウェイ(HGW)にユーザー認証設定を行なう際、契約しているプロバイダの登録情報(契約書類)が必要なので、事前に準備しておきましょう。
登録情報が不明な場合は、契約者本人からプロバイダに連絡すれば開示してもらうことができますが、プロバイダによっては「後日郵送」になる場合があるので、この点切り替えの際にはとくに注意が必要です。
できればこうした登録情報を準備してから、装置の切り替え作業を行ないましょう。
そうすることで、万が一の「インターネット利用不可状態」が避けられます。
またユーザー環境や「接続設定は絶対無理」など都合によっては、直接訪問する派遣工事(接続設定)になる場合もあります。
■装置の台数が少なくなる
光電話を使っている場合、プレミアムでは3台の装置が必要だったものがネクストではキホンHGW1台に。
プランによっては2台になる場合もありますが、台数が少なくなり配線類を含めてスッキリするのは間違いないでしょう。
■インターネットやメールはもちろん、端末もそのまま使える
回線方式が変わるだけなので、インターネットやメール、PCなどの端末もそのまま使えます。
むしろスピードアップになるので、ネット閲覧も速くなるんです。
申し込みや後の流れはどうなる?
フレッツ光プレミアムを利用中でそのままフレッツ光ネクストに移行する場合の申し込みは、電話または専用webサイトかメールで行ないます。
- 電話で申し込み 0120-116-116 9:00~17:00 年末年始(12/29~1/3)を除く無休
- 専用webサイトで申し込み →フレッツ光ネクストへの切り替え申込みサイト
◆申し込みから開通までの流れ
- フレッツ光ネクストへの切り替え申し込み
- プラン等確認の上、工事日を自分で決める
その場ですぐに決められない場合は、後にNTT担当者より工事可能日について連絡あり - 開通工事(工事日)
通常非派遣工事、住環境によっては派遣工事となる - PC等端末の設定
申し込みから工事までは最短で約2週間程度見ておきましょう。
工事日に切り替えをすればいいので、インターネットやメールは途切れません。
まとめ
フレッツ光プレミアムからひかりネクストに切り替えて「使いにくい!不便!」ということはありません。
終了までに切り替えを済ませておきたいところです。
しかし、今はフレッツ光ネクストよりも光コラボ・独自回線の光回線の方がスマホ割引やキャッシュバックなどの特典が付いているためお得です。
プレミアムユーザーなら、大いにメリットを感じていただけるかと思います。一つの選択肢として加えておいてくださいね。