いつも夜になるとインターネットが遅い!
本当に困りますよね。ゲームはできないし、動画も見れない。
それどころか、ネットで読む漫画すら読み込みができなくてWi-Fiを切って4G回線で読み続けて月末近くにはスマホの通信制限へ…。
こんな経験ありませんか?私は光回線の速度を改善するまで毎日、毎月悩まされました。
この記事にたどり着いたということは、夜になると必ず遅くなるため仕方がないかと思いつつもなんとか改善したいとお考えですよね。
快適に過ごせるようになった光回線マニアの私が遅くなる原因、トラブルシューティングをわかりやすく解説します。
この記事を読めば、サクサク使えるインターネットを手に入れることができます。もうスマホの通信制限からおさらばできます。
夜になるとインターネットが遅くなる原因
夜になるといつもインターネットが遅くなる大きな原因は
- 接続機器に不具合がある(Wi-Fi機器・ONU・モデム)
- 利用者が増加している
の2つです。
このどちらか、または複合的な場合もあります。解決方法を伝える前にもう少し詳しく今のインターネットの現状をお伝えします。
そもそもフレッツ光はもう限界
そもそもフレッツ光は限界です。
スマホではデータ通信に上限値がありますよね。月単位で2GB、5GB・10GB…。ひと昔前は最大7GBでした。7GBの通信制限なんて一般的な話でしたよね。
モバイル回線は発達したので最大50GBまで対応しています。
では、光回線は? といえばずーっと使い放題です。
通信制限にならないためにスマホをWi-Fiについだり、PCを繋いでつかっていますよね。
でも、近頃はこの使い放題に限界がきているのではないか?と言われるようになりました。
あまり話題になっていないが、インターネット接続事業者(プロバイダー)の提供する光回線サービスが「遅くて使いものにならない」という声が一部で出ている。「モバイル回線のほうがまだまし」とさえ言われるほどだ。規格上の通信速度で1Gビット/秒をうたったサービスが主流となっているにもかかわらず、何が起こっているのか。
その限界がきている原因はデータ通信量が増えたからです。
最近、目覚ましく発達したモノといえば?
YOUTUBEやストリーミング配信動画・音楽、ネット漫画、AI機器、オンラインゲーム、クラウドデータ。ビットコインなどのマイニング(計算処理)などもありますね。
スマホのデータ通信量は1年で1.4~1.5倍増え続けているそうです。(画像の右側)
左側がブロードバンド(光回線を含む固定回線)ですが、2014年から爆発的に増えていることがわかりますね。
中でもフレッツ光は全体の70%のシェアとも言われているので相当深刻です。
想像がつかないでしょうから、車で例えてみましょう。
インターネットの速度を表す言葉で『帯域』というものがあります。これは道路の広さ=車線の多さと考えてもらえれば良いです。
光回線の帯域の広さは1Gbpsです。ここではわかりやすく車では2車線としましょう。
車線が多ければ何台も同時に走れますよね。2車線もあれば追い越しできますし、車線変更もできます。カンタンなことですよね。
でも、走る車が多くなれば渋滞が起きます。通勤ラッシュなど車が多く走る時間は多少渋滞しますよね。(帰省ラッシュなども)
これが今、フレッツ光で起きている状態なんですね。
そして利用者の増加で問題が起こるのは
- フレッツ光自体が混んでいる(高速道路の渋滞)
- ネット接続部分で混んでいる(高速道路の料金所)
のどちらか。もしくは両方が起きているのです。
ここまでの前提として解決策をお伝えします。
まずはネット環境を確認しよう
これからやること一覧
- 接続機器の確認
- 網内速度と通常速度の差を確認
STEP1:接続機器の確認
- 有線LANケーブルの規格
- Wi-Fiルーターのトラブルチェック
Wi-Fiルーター・PCに繋げている有線LAN規格を確認してください。
購入時に付属で付いてくるLANケーブルはやや古い規格のもの(Cat.5e)を提供していることが多いです。
1Gbpsの最大速度を出すためにもCat6を使った方が良いです。
Cat6とは、Cat5.eに対して2.5倍ものデータ量を送れるケーブルです。
可能であれば、Wi-Fiルーターから有線LANで接続して速度を確認して見てください。
ここの時点で、有線LANとWI-Fi接続で差が出ているようでしたらWI-Fiルーターに原因があるかもしれません。
以下の記事を参考にトラブルシューティングを行なってください。(他にも要因があるかもしれないのでここで止まらず、先に次をチェックしてください。)
考えられる現象
- WI-Fiルーターが古い(対応台数にあっていない)
- 熱暴動
- 故障
STEP2:夜だけネットが遅い原因を調べよう
インターネットの速度が遅い原因がフレッツ光回線側・プロバイダ側のどちらにあるか調べます。
プロバイダとは、インターネット接続する窓口のことです
上の画像のように『インターネット』と『利用者』の間に入ってつなげる役割を担っており、接続部分で混み合うと速度低下の要因になります。
速度の確認は2箇所のサイトで確認します。
一つ目はフレッツ光の速度測定サイトです。
もう一つは一般の速度測定サイトです。
ちなみに同時刻でこの2つで測定した結果が以下のようになりました。
NTTの計測結果
一般の速度測定結果
同時刻で測ったのに差が出るのは網内速度が関係しています。
網内速度とは、純粋な経路のことです。フレッツ光・光コラボの場合は、フレッツ光で計測しておりプロバイダを経由していません。
対して一般の速度測定サイトの場合は接続部分をプロバイダを通しています。ここで大きく差が出ている場合は接続方式に問題が出てきます。
ポイント
フレッツ光のサイトで遅い場合は、都道府県ごとのNTT支社の改善増設が間に合っていない状況です。フレッツ光に依頼をかければ順次増設してもらえます。(スケジュールがあります)
ただ、ほぼプロバイダ側の問題が多いです。
夜になるとWi-Fiが繋がらないを解決する3つの方法
ここまでの診断内容を元に解決する方法は次の3つです。
- Wi-Fi機器・周辺機器に問題がある:Wi-Fi機器、パソコンなどの買い替え
- 実測値だけが遅い:接続方式の見直し
- フレッツ光回線が遅い:フレッツ光以外へ乗り換え
解決策1:Wi-Fi機器・周辺機器に問題がある場合
Wi-Fi機器・周辺機器に問題がありそうな方は『WiFiが繋がりにくい!接続の対処方法と原因』を参考にしてください。
こちらは当記事では省略します。
解決策2:実測値だけが遅い:接続方式の見直し
フレッツ光の速度に対してプロバイダ速度が遅い!
こんな場合は、プロバイダ側の問題ともなればクレームを入れたくなりますが、苦情を入れたところで、うやむやの回答が返ってくるだけです。意味がありません。
そこで注目したいのが接続方式です。
インターネットの接続方式
- IPv4(通常のインターネット)
- IPv6(次世代のインターネット)
- IPv6 IPoE(次世代通信規格)
- v6プラス or IPv6高速ハイブリッド(次世代通信規格)
上から順番に速度が速くなります。
細かな話は別途記事にしていますが、マニアックなのでとりあえずv6プラスなどは速いと理解してもらえればOKです。
興味がある方のみ以下の記事をどうぞ
参考IPv6接続オプションとv6プラスの違いは何?速度は速くなるの?
v6プラスに切り替える方法
v6プラスやIPv6高速ハイブリッドは
- プロバイダが提供していること
- 専用機器を使うこと
が条件です。
v6プラス or IPv6高速ハイブリッド対応回線
この辺りが対応しています。
ソフトバンク光利用者は『ソフトバンク光のIPv6高速ハイブリッドのメリットと設定方法』をご覧ください。専用機器を使う手続き方法を詳しく記載しています。
それ以外は、対応プロバイダなら『ルーターを有料レンタルする』『v6プラス対応Wi-Fiルーターの購入』の2通りの対応方法があります。
ちなみにv6プラス対応Wi-Fiルーターは、以下のWi-Fiルーターです。
購入となればコストがかかる上に前提条件※もあるので面倒です。速度で不満を感じている方はv6プラスに対応している光回線への乗り換えることで解決します。
※プロバイダが対応していること。ドコモ光ならGMOとくとくBB、 So-netのみ。ぷらら、DTIなどは非対応。
次世代通信規格の回線に乗り換えよう
2019年時点でv6プラス、IPv6高速ハイブリッドに対応していない光回線は対応しない可能性があります。
プロバイダによって速度対応は大きく異なっています。接続できれば良いと考える回線も多いです。
そこで非対応であれば、v6プラスの対応ルーターを無料レンタルできるドコモ光(GMOとくとくBB)、有料レンタルを行なっているソフトバンク光などへの乗り換えをおすすめします。
よりお得な光回線の選び方は以下の記事で紹介しているので乗り換える方は参考にしてくださいね。
解決策3:独自回線系のインターネット回線を使う
フレッツ光回線自体が遅い場合は、フレッツ光以外の独自回線で問題点を解消してくれます。
光回線も大きく2つに分けれます。
- フレッツ光
- 独自回線系(ダークファイバー利用事業者・電力系事業者)
独自回線系の中でも特に世界最速のインターネット回線を使うことが一番の解決方法なんです。
そのインターネット回線とは、下り最速2Gbpsの「NURO光」、一部地域限定で5・10Gbpsの回線速度「auひかり」です。
インターネット回線でも速いと言われている光回線が最大1Gbpsの速度なので単純に2倍。通常の回線速度が一般乗用車なら飛行機くらいの差があります。大げさではありません。
単純に考えて1Gbpsの帯域が2車線なら2Gbpsは4車線ですよね。追い越し放題の車線です。
それぞれ地区限定の回線サービスですから申し込めれば超ラッキーです。エリア確認方法は以下に記載してます。今すぐチェックしてスイスイ走れる高速道路へ乗り換えてください!
おすすめ度 | |
月額料金 | 5,200円〜 |
速度 | 最大2Gbps (一部地域で10Gbps) |
特典 | ・CB:45,000円 ・他社違約金最大20,000円キャッシュバック ・工事費実質無料 ・訪問サポート1回無料 ・無線LAN ・セキュリティ標準装備 |
まとめ
カンタンに夜の速度が遅くなった際のチェックポイント
- Wi-Fiルーター・LANケーブルを確認
- フレッツ光の純粋な速度とプロバイダ経由の速度の差を出す
- v6プラス対応なら専用Wi-Fi機器を使う
- 次世代通信規格が非対応プロバイダなら乗り換え
意外とWi-Fiルーターの熱暴動だったなどもあり得るので電源のON/OFFで解消できたりもします。順番にチェックしたいポイントですね。
追求した結果、プロバイダに原因がありそうなら、解決は難しいです。私も相当悩みましたが次世代通信規格が使える回線へ乗り換えてかなり快適になりました。
いつも遅い光回線なんて意味がないですよね。ぜひこの記事で速度対策を行い快適な環境を手に入れてくださいね!